「律子の小さな山小屋」料理教室                       
「クライネ・ヒュッテ リツコ」
季節のレシピ

2012年12月
                                             Photo by C. Izumi 
   



ザルツブルクから届いた
クリスマスのシンボル
「やどり木」
  

  2012/12メニュー

  前菜       ☆ トマトのチーズ詰め

                   ☆ 生ハムと柿

                   ☆ カリフラワーとオリーブのフリット

                  冬野菜のバーニャ・カウダ

  スープ         セロリとチーズのクリーム・スープ

                          パンプキン・クロスティーニ添え

  メイン         ☆スペアリブのオーブン焼き

                             ザクロ風味グリーン・サラダ

                 

  デザート      ムース・オ・ショコラ

                             洋ナシのワイン煮添え

                   ☆シュトレン

  グリューヴァイン(ホット・ワイン)

  飲み物

スパークリング・ワイン(白)辛口

        スペイン Cava DO

赤ワイン     シャトー・ド・フラン 2009

               フラン・コート・ド・ボルドー

               (セレクション:ソムリエ・デューク根木)

コーヒー、紅茶


                         (☆印の写真を公開します)




 
  ☆前菜☆  トマトのチーズ詰め
           生ハムと柿
           カリフラワーとオリーブのフリット

            
 

   オーストリアではクリスマスにゼクトと呼ばれる発泡ワインをいただきますが、

  ゼクトに合う前菜を、すぐにそろう季節の材料で作ってみました。

  まず、小さいトマトにクリーム・チーズ、サワー・クリーム、それに玉ねぎ


 
 バジルを混ぜ合わせて詰めました。
 この赤い色はテーブルを華やかにします。


  次に生ハムを花びらのようにまとめて串にさし、柿で止めて、クライネ・ヒュッテの庭の

  サマー・オレンジの汁をかけました。


  
  三つ目はカリフラワーをゆでて小さく切り、粉とベ-キングパウダー、牛乳を混ぜて薄くつけて

  油で揚げ、ハーブ入りの塩を振りかけたおつまみです。





  ☆スペア・リブのオーブン焼き☆

   
    今年のクリスマス用に久しぶりにスペア・リブを焼いてみました。

  子供たちが小さいころには、いつもリクエストがあった我が家のご馳走のひとつです。

  福岡には「もち豚」というおいしい豚肉がありますが、このあばらの部分を骨付きで

  お肉屋さんに切ってもらいます。 これを一度に1キロ以上焼くとおいしくできます。

  まず玉ねぎとレモンを載せて素焼きにし、出た脂を捨ててトマト・ケチャップ味の

  たれをかけ、1時間半くらいの時間をかけてじっくり焼きます。

  野菜はソースとなじんで、肉もやわらかく、骨からポロリととれるほどの柔らかさに

  香ばしく焼け、見た目にもボリュームがあり、テーブルを囲んだ人たちから思わず

  歓声が上がるほどのご馳走になります。

  こってり味の肉の間には、さっぱり味のグリーン・リーフをざくろの酢で和えて添えました。
                              
  ☆シュトレン☆


    オーストリアではどこの家庭でも
クリスマスには日持ちのするシュトレンを1か月かけて

  いただきます。

  私がウィーンで勉強して持ち帰ったレシピで、はじめて料理教室でシュトレンをご紹介した

  30年前は、日本ではやわらかいスポンジに生クリームを載せたのが定番の

  クリスマス・ケーキで、教室の皆さんは不思議な顔をしてこの固いケーキを

  食べていたものです。 

  しかし今では、どこのケーキ屋さんでもシュトレンは出回るようになりました。

  シュトレンは粉にイーストを入れて、たくさんのドライフルーツとともに焼くのですが、

  今年は手軽にできるように、代わりにベーキング・パウダーとカティー・チーズを入れて

  ドライ・フルーツとともに焼いてみました。

  焼いてすぐに切り分けて食べても、1週間たって食べてもおいしくいただけます。





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